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ボードゲーム日記

【BGG THE HOTNESS】Mosaic: A Story of Civilization

BoardGameGeek The Hotness 第1位(2021/5/13)

Mosaic: A Story of Civilizationの個人的まとめ

kickstarterに登場して一位に。2022年1月発売予定。

boardgamegeek.com

基本情報

  • プレイ人数:2〜6人(kickstarterでは1〜6人)
  • プレイ時間:90〜120分
  • 対象年齢 :12歳以上

デザイナーはグレン・ドローヴァー(Glenn Drover)。過去作は文明系や鉄道系。

エンパイア エイジ・オブ・ディスカバリー レビュー評価など2件|ボードゲーム情報

レイルウェイズ・オブ・ニッポン レビュー評価など3件|ボードゲーム情報

ゲーム概要

タイトルのとおりCiv系のゲーム。

メカニクスは、アクション選択、エンジンビルド、エリアコントロール、リソース管理、セットコレクション。

ゲームボードは地中海沿岸地域のヘクスマップ。

ターン中、8種類のアクションから1つ選択し、生産力の増加、建築、地域の支配権の確保等を通じて文明を成長させる。

Civ系としての特徴は、都市の建設する場所はマップ上のどこでもよい(既にある都市の地域の近隣である必要がない)こと、そして基本的に戦闘がなく、軍事ユニットは他の建築物と同じようにエリアマジョリティのために用いられることだろうか。

ルールブック雑感

Kickstarterのプロジェクトページからdropbox経由でルールブック(英語)を読むことができる。ざっと読んだまとめと雑感。

管理するリソースは、食料、石材、アイデア、金銭。金銭は2金で他のリソース1つとして支払うことができる。

地中海沿岸地域を示すヘックスマップは、シリア、エジプト、ギリシア、イタリア、ガリア、ヒスパニアヌミディアの7地域に分かれている。

ゲーム開始時にマップの各タイル上にはリソースや交易品などのタイルがランダムに置かれる。またプレイヤーごとに初期リソースのことなる9種のリーダーカードや、初期技術カードが配られる。これらがリプレイ性を高めていると考えられる。

アクションは、技術、建設、軍事、人口、税、驚異(Wonder)、政体の8種。

技術アクションは、5アイデアを消費して技術カードを取得する。これは生産力を上げるなどの効果を得る。

建設アクションは、都市、港、街、事業のいずれか建物カードを建設し、所定のコストを払ってマップに配置してエリアマジョリティ要員とするほか、生産力や得点などを獲得する。
都市は石材4、人口2を消費する。都市はマップ上のどこにでも建てることができる。
港は石材4、人口2を消費する。マップの特定の場所で建てる都市である。
街はコストなし。都市に隣接するヘックスにしか建設できない。
事業は石材5、アイデア5で建設する。ゲーム終了時の得点になる。

技術カードや一部の建築カードには文明の諸要素を表す9種のアイコンが描かれている。これは、科学、経済、食料、人口、建設、文化、政体、軍事、都市を表しているが、一部のカードに、これらのアイコンを指定数揃えることが獲得条件となっているものがあり、単に生産力を高めるだけでなくセットコレクションも行うことになる。

軍事アクションは、10金を支払って新たな軍事ユニットを配置するか、1金支払って既存の軍事ユニットの移動を行う。軍事ユニットを配置できるのは自分の都市のある地域のみ。軍事ユニットの移動によって隣接地域に移動させることができる。
軍事ユニットは建築物と同じくエリアマジョリティ要員であるが、新しい都市・街・驚異の建設をブロックすることはできない。

人口アクションは人口カードを獲得し、カードに示された食料を消費し、人口を増やす。

生産アクションは石材、アイデア、食料のいずれかを生産力に人口を合算して生産する。

税アクションは、税/関税カードを取得する。税は人口に応じた、関税は交易品に応じた金銭収入となる。しかし税/関税カードは民の不満につながるということで、驚異や特定の技術によって手当しない限り、ゲーム終了時の減点となる。

驚異アクションは、ピラミッドのような驚異を建築する。各々に所定のコストを支払い、自分の都市のある地域に建設する。同じ地域の軍事ユニット1つごとに1点というように、ゲーム終了時の得点となる。

政体アクションは、所要のアイコンを揃えた状態でコストを支払い、政体タイルを獲得する。自分の都市のある地域ごとに1点というように、ゲーム終了時の得点となる。

ゲーム進行の進行としては、生産力を上げるのはもちろんだが、各種アイコンを揃えていくことが短期的な目標の目安になるだろう。また、目標として機能する黄金期カードが用意されている。これは所要のアイコンを揃えることで獲得でき、生産力の上昇と勝利点になる。
加えて、技術カード、建物カード、人口カードの3つの山札には帝国得点カードが仕込まれており、これがオープンになると、各地域のエリアマジョリティの状況ごとに得点が加算される。帝国特典カードが3枚ともオープンになることがゲーム終了のトリガーとなっている。